『夏への扉』読了

著者   ロバート・A・ハインライン 『夏への扉』読了。

暫しこの数日間楽しませてもらいました。 傑作SFです。冷凍睡眠、文化女中器、今のCADにあたる機械、時間旅行、猫のピート、どのワードも食いつきたくなる作品でした。

1956年に発表されたSF小説で、未来として書かれている年代が西暦2000年と、今ではとっくに通り過ぎていますが、読んでいくと今の時代の便利な機械が中々いい線で予言されています。主人公は設計者で家事をするロボットを発明します。そして話に出てくるのが掃除をするルンバのような機械、窓拭きをする機械、家事を手伝う機械。

婚約者と結婚予定で仕事も順調に進んでいる矢先、婚約者(詐欺師)と会社の共同経営者の裏切りで会社を乗っ取られます。無一文同然の姿で発明品も奪われ、路上に放り出されたと同然の姿で、愛猫のピートと共に、その時代に脚光を浴びて宣伝されていた「冷凍睡眠(コールドスリープ)」に入り、30年後まで逃避?しようとします。これが物語の最初のあらすじです。

この物語の背景にある、著者についてのことになりますが、1950年代にCADを想像し、未来になればなるほど語彙量が増え、横文字が増える今は大変な事を書いています。今、現代の我々が感ずる煩わしさとそっくり同じです。これを書いている時点では「インスタグラマー」や「インフルエンサー」、たかが写真SNSのインスタだけでも、どんどん新語が生まれてきます。後、言葉の言い回し。最近ははっきり断言せずに、「〜みたいな感じで」とか「ーのような」とかを多用したり、話し方も時代によって変わる面倒さを本中で書いています。

それと、僕が興味を引いたのが、図面を描く事についてのことが出てくるところでした。

僕は設計をする仕事をしていましたが、大昔はドラフター(製図台)を使い、そこにT型定規をセットして、トレーシングペーパーを製図用テープで四隅を止め、0.5、0,3の製図用シャープペンシルで、右手の腹が汚れないように、線や形を左から描いていく「手書き」、今思えば懐かしいですが、そんな事を思い出す描写がありました。

等角投影法 アイソメ、も懐かしい語句です。話は逸れますが、僕がやっていたのはCADでも2Dがメインで、Auto-CADでも何度か立体の躯体を書きました。XとYの座標を入力して、そこにもう1点、立体の座標を入力して3Dにしていました。脳出血で傷病して回復期病院に入院した時、立体に書かれた積み木の絵やイラストを見て、この形はどういう形でしょう?みたいな訓練がありましたが、僕はいつもすぐに答えられました。OTが驚くので「そういう仕事をしていたから、その脳は発達してるんです」と答えると、納得していました。3Dの絵は、一般的に女性は理解できにくい脳ですが、男性の方が隠れ線のあるような絵を、どんな形の物か判断できやすいらしいです。

さて、この物語には1匹の猫が出ます。名前はピート。

「ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から2番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ! そんな時、〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインにひきよせられて……」

ピートは賢そうな猫で、主人公と一緒に未来へ過去へと旅をします。ネタバレになるのでやめにしますが、この小説は猫好きなら特に気に入って読めます。

そして、あの山下達郎さんのアルバム「RIDE ON TIME」に収録されている「夏への扉」は、この物語を読んだ作詞家の吉田美奈子さんが詩を書き、達郎さんが曲を付けています。

この曲は僕もとても好きな曲で、夏になるとよく聴きます。

「だからリッキー・ティッキー・タビー   その日まで おやすみ」

ーーー

親愛 なる リッキイ・ティッキイ・テイヴィー      

お願い が あり ます。 おじさん が 行く まで、 この 封筒 を 大事 に 預っ て い て ください。 とても 大切 な もの だ から、 おじさん と リッキイ の 間 だけの 秘密 だ よ。

ーーー

達郎さんの歌にあるフレーズはここに書いてありました。

色んな要素が詰まった小説。

いつもは趣味で写真を撮る事と音楽のDJをやっていますが、文字を読んで、それを頭の中で想像する脳の使い方も、リハビリになっていいですね。

仕事で目が疲れるので毎日少しづつ読み進め、2週間かかった。
読むのに時間が掛かりました。

 

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