高2の時に新開地でバイトしてた話。忘れかけた記憶、呼び醒すとき・・・

高2の時に新開地でバイトしてた話。忘れかけた記憶、呼び醒すとき・・・

今日も新開地にあるマッサージ屋に行った。
車で送迎してもらう時、いつも見かける『喫茶レストラン コトブキ』
5月に入ってから閉店したようで、毎週ここを通る度にネットで情報が出ていないか調べようと思っていましたがいつもド忘れ。今日ここがローソンになっていたので通りがてらスマホでググると記事がありました。

どうやらマスターが自らの体調や年齢を考え、のれんを下ろすことになっていたようです。

実はコトブキ、僕が初めてアルバイトで働いたお店です。

高校1年の春休み、朝6時からお店に入り、朝はモーニングを食べに来るお客さんで一杯になる、客席70席あるホールをママさんと切り盛りし、落ち着いた隙に朝食のトーストを急いで頬張り、昼は昼で定食で大忙し、そこから夕方4時頃までノンストップで働き、とにかくあの頃の新開地は安い飲み屋とストリップ劇場、パチンコ屋、エロばかり流してる映画館、半分歓楽街で昼から人も多く賑わっていました。

僕はここで半年ほどアルバイトし、ここのママさんには母程歳差もないけれど、若いお母さん的存在で初めてのアルバイトと言うこともあり、ずいぶんお世話になりました。

ママさんに比べてマスターは無口で地方訛りが抜けない素朴な人柄で、バイクに乗っていて、その頃原付免許を取ってロードタイプのバイクに乗っていた僕は、バイクの話でよく盛り上がりました。

当時16歳で少年から青年の入り口時期。

今から考えるとその当時の事は鮮明に瞼に残っています。

中でも強烈に思い出に残るのが、コトブキの近くにあったストリップ劇場「新劇ゴールド」に出前をよく持っていった事です。

ママさんが「〇〇ちゃーん、出前、お姉さんのとこに持って行ってー」

お姉さんとは新劇ゴールドに出ていたヌードダンサーのお姉さんで、持っていくのは出番前のメイク室、楽屋です。

このコールが入ったら忙しかった朝の疲れも吹っ飛び、テンションMAX。

「行ってきまーす」と言い熱々のコーヒを落とさないようにお盆の上に置き、ストリップ劇場の裏の出口から楽屋へ入ります。

入るとおしろいの粉の匂いがプンプン。

お姉さんはタオルを纏っただけの格好で出番前のメイクをしている後ろ姿だけが見えます。

「そこに置いといて。お金はそこ」と言われ、コーヒーとお金を差し替えて、向こうに見えるのは艶めかしいラインを持ったお姉さんの後ろ姿の裸体。

僕は起こりもしないハプニングに期待を寄せ、この昼の3時頃の出前に、いたいけなウブな妄想を膨らませました。

全く話がずれましたが、閉店前に再訪したかったです。

大人の世界にちょびっとだけ触れた遠い昔の僕の思い出と、少しづつ様変わりしてゆく新開地と、惜しくも今年の春に閉店した「カフェレストラン コトブキ」の話でした。

 

ニュースになった神戸新聞の記事は今更ですがアップさせて頂きました。一定期間過ぎると消されるので画像はスクリーンショットを載せています。(記事は下のアドレス先で読めます)

神戸新聞NEXT|神戸|夫婦で切り盛り半世紀 “新開地のファミレス”閉店へ  https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201804/0011200989.shtml@kobeshinbunさんから