BARRIER VALUE

BARRIER VALUE
バリアバリュー

障害を価値に変える——-垣内 俊哉 著

1週間程掛かってしまいましたが、やっと2日前に読み終えました。

自伝のような、自己啓発本のような、かと思えば車椅子使用者の気持ちを代弁するような、いろんな事を凝縮して1冊の本にしている。上手くこれらのことをまとめ上げたものだと感心。

そもそも論理型思考なのか「これがこうなってこうなる。それならばここをこうして、こう考えよう」というように頭の切り替えが出来る。

障害者が綴る文は感情型思考になりがちだが、そこはほぼ先天性の障害者として生きてきただけあって、覚悟ができているというか、非常にシンプルで、起業家として向いていたのだろう。

障害者として苦労して努力もして、その状況を容認するまで、そこから障害者だからこそ分かること、感じることをビジネスに結ぼうと考えついて、それを世に出そうとしてきた姿勢は同じ障害者としても見習うところがありました。

と、肝心の本の感想に行く前に、垣内 俊哉君のパーソナリティについて感じた事を述べました。

上記の話があってこそ、

  ×  +  ◯    =     ∞
バリア を バリュー に変える バリアバリュー

ということに繋がったと思うのですが・・・。

総体的な感想としては以上です(笑)。

僕もそれなりに思うところ感じたところに付箋を貼って、感想文らしい記事に纏めようと思ったんですが、拙くなってすみません。

第1章から第3章は彼の幼少期からミライロを立ち上げた最初の頃の話で、車椅子使用者ならではの「歩きたい思い」が文章から滲み出ていました。僕も車椅子に乗っていたので(今でも状況に応じて乗っています)、「ああ、同じ思いをしたなあ」とか、車椅子を彼女に押して貰うことを頑なに断っていたところを読んで「ここは障害者ならではのプライドだなあ」と頷けたり、障害が障害として立ちはだかる、当事者の気持ちが綴られていました。

第4章からは、今までの障害を価値に昇華していく、自己啓発本的な要素が出てきます。勿論、障害者の感じていることを代弁しながら。

文中では日本人の9割が「右利き」で、「左利き」だとどんなに不便かを語っています。

——–『例えば「食事の際に腕がぶつかる」とか「ハサミや定規、包丁が使いづらい」など。また、駅の改札ではICカードをタッチする場所も、切符を入れる場所も右にあります。自動販売機の硬貨の投入口も右にありますし、エレベーターのボタンも右にあることが多いです。
左利きであることは、もちろん障害ではありません。ただし、大多数の右利きに合わせて作られた環境に、不便や不自由が生じ、それが一種のバリアになっています。
今では、左利き用のハサミや定規、包丁が売られ、左利きグッズの専門店もあります。
左利きであるというほんの小さな「バリア」ですら、このようにビジネスにつなげていくことができるのです。—————–文中P96より抜粋

続いて、こちらでは、「障害者でない人が障害者設備を作るとこうなる」事例について語られています。

——-『今はバリアフリー新法という法律で、全体の客室が50室以上ある宿泊施設では、一室はバリアフリーの部屋をつくらなければいけないことになっています。そのこと自体は、障害のある人にとってはありがたい話です。
ところが、部屋に入ると「これでもか」というぐらいに金属製の手すりが部屋中に張り巡らされている。部屋もやたらと広くて落ち着きません。
おそらく、「これだけのスペースをとれば車いすでも大丈夫だろう」とざっくりと考えているのでしょう。私から見ると「ここは病室ですか?」と突っ込みたくなるような部屋ばかりです。————文中P99より抜粋

実際その通りです。ここでもそれが逆にバリヤーとなっている点を突いて、解決策を出しています。

第5章では、そういう視点を持つ目をどうやって常日頃から養うか(←僕の解釈です)書かれています。自分でも心がけたいなと思ったのは

第5の習慣「昨日の自分」と比べてみる、のところです。

——-昨日の自分より、ちょっとだけでも今日の自分を進歩させよう–それも私が大切にしている習慣です。
これは裏を返せば「人と比べない」ということです。
—–そう気づいてからは「人と比べても仕方がない。昨日の自分と比べよう」と自分に言い聞かせるようになりました。未だに人と比べてしまうことが皆無とは言えませんが、それでも「昨日の自分と比べる」という考え方はかなり習慣化されていると思います—–文中p137,138より抜粋

最後はこう括っています。

『「人生の長さは変えられなくても、人生の幅は変えられる。」

本書が、皆さんの人生の幅を少しでも広げるきっかけになれば嬉しく思います。』

・・・視点を広げて、今よりもっと意識の高い世界が待っている。と言っているようにも感じました。

感想文は以上です。本の説明みたいになってしまいましたが、僕がさっきも言った通り、感じたところ、思ったところは大まかにそんなところです。

どうですか?読みたくなりましたか?たまには、障害者ならではのこういう本と向き合うのも良いですよ。

次の時代に向け心をステップアップするチャンスです。

(=^・^=)

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