俺が歩けなくなった理由(わけ)

俺が歩けなくなった理由(わけ)

そもそも事の発端は様々な要因が順番に起きて、遡るとこうだ。

①2018年9月、突然、麻痺足の(右側の足)の緊張が高まり、歩行に困難が生じる。のちに分かった事だが、装具のゲイトソリューション(GS)が壊れていた為と判明。そのせいで4ヶ月も仕事を休み、暖簾に腕押しをしているのと変わらない自主ウォーキングとリハビリに時間を費やす。ボトックス療法を始める。

②2019年春、使用していると毎日ダンパーの油圧部分がヘタっていき、2年もすると使い物にならなくなり、しかも液漏れ等故障が多い装具のゲイトソリューションを信用して歩行を委ねる事ができなくなったので、ボトックス療法を受けた病院に入っている “装具を患者にあてがう業者” の装具師の介入で、カーボン製のこのポートアイランドに兵庫から数年前に移転した「S村義肢製作所」の装具に履き替える。これが自分にとって後々厄介な問題を引き起こす。

③2020年春、足に合わなかったのか、無理して装具に歩行を合わしていこうという気持ちが限界なのか、コロナ禍で健常者より周りの物につかまり、歩行や移動をするのが余儀なく求められる歩行障害者の生活がスピードを増して困難に感じたのか、とにかく、又歩けなくなった。

それもその筈、この装具はWeight(体重)が何キロの使用者で設計しているのか?

私の体重は54k。自由度のあるゲイトソリューションから足首が僅かにしか動かず(Weightが60k以上ある方は稼働すると思うが…)L型に固められた装具は前に重心をかけづらい。しかも足底部のつま先の部分まで頑丈なプラスチックに足裏を乗せるように設計されている。女性では履けないのに、そこを考慮して作られているのか?この装具のエビデンスは何だ?

しかも製作時に至っては、履いて公園を歩いていると、ふくらはぎが装具に当たって血だらけで擦り傷を負い、足の踵部分も擦れて傷を負う始末。1回目だから仕方がないと水に流す。作り直すこと2回。

④2020年秋、ボトックス療法を受けてリハビリ入院で担当してくれた理学療法士に言われた「装具に足が負けてる」。この言葉をきっかけに歩行が前述の動画 (動画の今の状況は2021年5月です) のように、困難になった原因を確信した。装具を新調し、1からやり直そうと。

⑤2020年11月、RAPSという装具を新調した。この装具も足の型を石膏で取って作製するが(例の装具屋の装具師が)、また履き出して1週間もしないうちに前回と同じ、ふくらはぎが装具に当たって擦れて血だらけに(麻痺しているから痛みを感じないんです。それだけ麻痺の方の装具はデリケートにプロさが求められるんですが…)。今回も同じく踵部分も酷い擦傷で。

下手すぎる。写真を撮って見せてやりました。でも見ていないのか簡単な口頭での謝罪しかなく、呆れました。

これはその装具 RAPSです。

この装具を履き始めて6ヶ月経ちますが歩行は進展せず、ゲイトソリューションに戻して歩行練習をしています。

装具は片麻痺にとって命。これがないと歩行できません。自宅で冷蔵庫に飲み物も取りに行けません。自社の装具を売るために口八丁手八丁で介入してくる無責任な装具師。装具師の中にはそんな装具師は少ないと思いますが、とにかく業者を変えたい。でも療法を受ける病院に入り込んでいる1社のみの装具社なので、患者からは変えれません。脳出血を発症してお世話になった神戸リハビリテーション病院の、最初に製作していただいた近畿義肢製作所は一発で足に合う装具を作ってくれました。

⑥これは新型コロナウイルスが溢れる世の中で、今感染すると死ぬ確率MAXに近い持病持ち(糖尿病)だし、脳出血発症者で右片麻痺だし、そんな人間が街をウロウロしないように課した神様の仰せなんでしょうか?

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以上。とにかく歩行が以前のようにスムーズにできるように、日々努力します。

赤裸々と書きましたが、結構辛い5月最後の日曜日でした。