音楽との向き合い方について考えた、あるDJとの体験 実名なし

音楽との向き合い方について考えた、あるDJとの体験  実名なし

あるDJとの体験

― 音楽との向き合い方について考えたこと ―

少し前、あるDJと関わる中で、強い違和感を覚える出来事がありました。
今日はその体験を、特定の誰かを攻撃する目的ではなく、
自分自身の記録として、そして同じような思いをする人が出ないことを願って書き残しておきたいと思います。

そのDJは、いわゆる活動の幅を広げている時期だったようで、
海外のアーティストや関係者とオンラインでつながったことを、
たびたび誇らしげに語っていました。

その流れで、

「なぜ海外でDJをやらないのか」
「なぜもっと上を目指さないのか」

といった問いを、何度か投げかけられました。

私自身は、
語学、生活、仕事、環境――
それぞれを踏まえた上で、
自分なりのペースと場所で音楽と向き合ってきたつもりです。
その考えを率直に伝えましたが、返ってくる言葉には、
どこか相手を値踏みするような、上から目線のニュアンスを感じました。

決定的だったのは、ある日、私が
「中古レコード店でレコードを買った」
という何気ない投稿をした時のことです。

それに対して、
笑いのリアクションを大量に付けられた上で、

「レコードは買うものじゃなくて、人からもらうものだ」

というメッセージが届きました。

冗談としても意味が分からず、
問い返すと、形式的な謝罪だけが返ってきました。
後になって、そのDJがプロモーターなどから
無償でレコード提供を受けていることを知り、
あの発言は“自分の立場”を誇示したかったのだろうと理解しました。

ただ、私にとってレコードは、
人から与えられて価値が生まれるものではなく、
自分で選び、対価を払い、時間をかけて向き合うものです。

どちらが正しいか、という話ではありません。
ただ、そこには明確な価値観の違いがありました。

音楽の世界には、
キャリア、環境、運、タイミング――
さまざまな違いがあります。
だからこそ、本来は、
互いの歩みや選択を尊重する姿勢が大切なのだと思います。

この体験を通して、私は改めて思いました。
誰と、どんな距離感で、音楽の話をするのか。
それを見極めることも、
長く続けるためには必要なのだと。

これは誰かを断罪する話ではありません。
ただ、同じような違和感を覚えたとき、
「自分がおかしいのかな」と悩む人がいたなら、
そうではない、ということだけは伝えたかった。

音楽との向き合い方は、人それぞれです。
私はこれからも、自分の選んだやり方で、
静かに、誠実に、続けていこうと思います。