明日は私が倒れた日

私「明日何の日か知っとう?」
妻「知ってるよ。あなたが病気で倒れた日」
私「そうやで。こういう時はな、しんみりしたらあかんねん。逆に盛り上がらなアカンねん。リオのカーニバルに出てきそうな賑やかし軍団がやってきて、周りを囲まれ「ヒャッホー♪、ブラボー!!!。サゥーヂ、ヴィヴァ サンバ!!!」
みたいなノリで辛気臭いのは吹っ飛ばすんや!。おい、明日ご馳走せい!ケーキ買ってこい!!」
と、麻痺していない動く左手をパラパラさして踊りながら言うと
「キチガイみたいだからやめて。ご馳走すればいいわけね。ハイ、分かりました」
と、まずは私の要望は聞き入られました。
明日は私が脳出血で倒れた日の6月19日です。
ちょうど2年前の昼12時半頃、自宅兼事務所で天から降りてくる雷を受けたように、それは起こりました。
去年は自分の体の回復に必死で、今年のようにそれほど考えてませんでした。一応FaceBookに近況をお知らせするために書きましたが、今年は去年より気持ちに余裕ができてきた感じです。
明日を迎えると次の日から脳出血・片麻痺は3年目に突入します。
回復に向けて頑張らねば。
これからの目標は動かない手・腕を日常生活で使用する、ということです。
つい先日、この病気の書籍を買い、視力障害があるので毎日数ページずつですが読んでいます。
僕が考えるに失った体の機能を完全に取り戻す「回復の旅」は、言い換えると1つのミッションで、完全回復がゴールで、リハビリや諸々のことに対し作戦で自分の体の麻痺のタイプに合わせた戦術も人それぞれ違うと思いますが、只我武者羅に頑張るのではなくて、自分の目標を細かく立てて、うまくいかなかったら作戦を立て直したり計画を見直したりする余裕が必要だと思います。
気が先立ってできるものではない。それほど完全回復は甘くない。病気が完全回復する、あの5%は奇跡などでは到底手に入らない。
こつこつとリハビリを頑張るのは当たり前。時には自分のやっていることを角度を変えて見れるのも3年目の余裕かもしれませんし、こういう考え方ができるのも、この本に出会ったからこそかも知れません。
病気の全体像が遅いかもしれませんが、漸く掴めた気がします。
今日は明日で3年目を迎える今日のことと、私が今読んでいる本についてでした。