右半身不随で入院していた時から、恐れていたこと。それは歯医者です。私が入院していた回復病棟のしあわせの村(病院名は違います)では、食事は病室ではなく全員食堂で食べ、食後は廊下にある長い水場のようになった洗面スペースで、横一列に並んで毎回歯を磨いて病室へ帰るのが普通でした。車いすで運ばれ毎食後の3回歯を磨く。
その時から「車いすでもずり落ちそうだし、普通の椅子も麻痺のある右側から崩れ落ちないように座るのがやっとなのに、もし歯医者の椅子に座らなければならなくなったならどうしよう。完全に無理だ。不可能だ。虫歯にだけはならないようにせねば、虫歯は片麻痺の命取りだ」と、これだけ口腔内の衛生に気を付けているのだから、きっとそうに違いないと、かなりびびっておりました。
自分で想像もしていました。椅子から落ちないように、そして暴れないように、羊たちの沈黙のレクター教授のように羽交い締めにされて歯の治療をうけるのか?右半身不随があの台にどうやって??
想像すらできない右方麻痺への妄想はどんどん膨らみます。
そして私も左上奥歯の詰め物が染みるようになり、覚悟を決めて歯医者へ行って来ました。
もうはっきり言って、どうにかなるだろうと。
介助もなしで車に乗って、昔の勤め先のあるH区へ。
子供じゃないんだから、最近は深く考えずに何でもトライすることにしています。大層ですが・・・
今年の夏には1人で職安にも行って来ました。
最近はお酒をよばれる食事会は足元が危険だからついてきてもらう位で、妻の介助は殆ど必要としません。
何より昔治療してもらっている歯医者なので、少し遠くても安心感があります。
補助やサポートなしで、なんとかなるもんです。
先ず、問診と椅子に座って昔のレントゲンと比較しながら今の状態を見て貰い、次は部屋を変えて立ったままの状態でレントゲン撮影です。
そして、又元の椅子へ。
すぐにレントゲンが映し出され、今のレントゲンです。
あ~あw。虫歯はないものの治療跡だらけwww
幸い詰め物を詰め直す必要はなく、知覚過敏がありますが簡単な治療で済みました。
歯も食事毎に一生懸命磨いていたので綺麗だそうですが、4年程歯石も取っていないので、まだ数回来なければなりませんが、これで歯医者さんへの不安も解決しました。
よかったよかった
🙂