名前がまだ無い装具
今回の記事の内容は『装具』
ツイッターの呟きを載せながら書いていきます。先ず型を取りました。
装具を作りに行ってきました。この装具はRAPSと同じようにカーボンを使用します。ここだけのオリジナル製品でカスタマイズして作ります。今年から販売され僕で10人目。特徴は背屈時に脚を前に押し出し推進力を補助します。出来上がりは2.3周後。
楽しみだなぁ🚶♀️ pic.twitter.com/J80fBNWbix— OSD .イワシ🌈🌴🦈🌺🦜 (@OsdKobe) March 12, 2019
この製品にはまだ商品名がありません。画像、これは本仕上げではなく、石膏で型を取って作った、仮の試作品が出来上がった時の呟きです。
新しい装具できた。ちょっと分かりにくいね。支柱はカーボン。他の部分はプラッチック。このカーボンとプラッチックを整形する機械がこの装具屋にしかないので、今のところ日本ではここでしか作れない。オリジナル。カーボンのしなり具合が自分ではしっくりきます。足を前に出す推進力があります。 pic.twitter.com/U9XHMET53O
— OSD .イワシ🌈🌴🦈🌺🦜 (@OsdKobe) April 11, 2019
そして2週間後、完成しました。
新しい装具を新調しました。前の装具より楽に歩けます。しかし、欠点も。足首が固定されており前ほど曲がらないので坂道を下る時が難点です。通勤路には急な坂が1カ所あります。安全に通勤できるように神様に祈っておこう。 pic.twitter.com/huMubt648o
— OSD .イワシ🌈🌴🦈🌺🦜 (@OsdKobe) April 17, 2019
足に負荷が掛らない装具になったので公園ウォーキングを1周増やして3周歩きました。 pic.twitter.com/asIHAftYV3
— OSD .イワシ🌈🌴🦈🌺🦜 (@OsdKobe) April 20, 2019
このようなフォルムです。
見た目はこんな感じです。支柱のカーボンは足の裏にもあるカーボンと繋がっており、背屈時に足の指から指4、5本分後ろの部分を踏み込むと、そこの膨らんだカーボンが体重で押されて、ふくらはぎのカーボンを前に曲げます。歩容では簡単に言うと「歩きに膝が使えている」状態になります。ぶん回しもなくなります。
ただ、他の装具と比べると一長一短があり、名前を出して例を挙げると、ゲイトソリューションは背屈フリーで、坂道などの勾配のある斜面でも膝がしっかりして脚力があれば楽に歩行できる。しかし、膝をうまく使える回復が必要。それとは対照的に踵が固定されているプラスチック製短下肢装具は、斜面は歩きにくいが膝の保持力が有り、重い下肢障害でも長距離の歩行も可能。
両方になんとなく対応しているのがRAPS?
RAPSは試履したことはありますが、長期使用していないので、個人的感想は述べることはできません。
ここで各社から出ている種類の異なる装具について、違いがわかるブログを見つけたので、無断ですがリンクを貼りました。
【脳出血片麻痺の歩行リハビリ】短下肢装具の種類や値段は? | 脳卒中に関する悩みを解決するブログ https://a-stroke-of-luck.com/brace-gait-nedan-341
私のことですが、温泉用に使用しているオルトップを合わせて、今まで履いてきた装具は4種類目になります。
片麻痺で歩行困難な下肢障害者にとって装具は「命」です。生業だった設計にとって「CAD」は命だったように、脳卒中サバイバーにとって装具は「命」です。
これが無いと歩けません。大事な生活道具です。
本来なら補助具に頼らないでいきたいですが、ほぼ毎日リハビリを行い、下に降りるエスカレーターを上に登り続けるように、現状を維持しています。元のように美しく歩きたいし、横断歩道も信号が変わりかける前に渡りきりたいですwww。
取り敢えず僕が右側の足に履いてる物を新調しました。